ベビーサンタの会が道優良読書グループに 広尾
優良読書グループに選ばれたベビーサンタの会の杉本代表（中央）らメンバーと笹原教育長（左から２人目）
【広尾】今年度の「優良読書グループ北海道表彰」（道読書推進運動協議会主催）に、町内の読み聞かせボランティア「ベビーサンタの会」（杉本伸子代表、１０人）が選ばれた。１５年にわたって親子に本との出会いを促してきた活動が評価された。
同表彰は長年、読書の楽しさや地域文化の向上に貢献した団体を表彰している。今年度は道内５団体が選ばれ、十勝では同会が唯一の受賞となった。
同会は２００２年に町の事業に協力する「ブックスタートボランティア」として発足し、３０～５０代の母親らを中心に構成。今年、「ベビーサンタの会」と名称を変更した。
主な活動は、町健康管理センターで開かれる乳児検診（６、７カ月）を終えた親子への絵本読み聞かせ。母親も家庭で読み聞かせを行えるよう、こつなどもアドバイスする。
町図書館と連携して絵本２冊を贈る他、お薦め絵本リスト、親子で参加できる「おはなし会」の案内なども手渡す。
１０月３０日に町役場で笹原博教育長から、杉本代表らに表彰状が伝達された。笹原教育長は「積み重ねてきた活動に敬意を表したい」とたたえた。
杉本代表（５８）は「最初に読み聞かせをしたお子さんが、プレゼントした本を今も大切にしてくれているという話も聞く。少しでも本に親しんでもらえるよう、今後も頑張りたい」と話していた。
同会は一緒に活動する新メンバーも募集している。（眞尾敦）
