若者の投票率アップを 池田高生が調査
【池田】22日投開票の衆院選に関し、池田高校3年生5人は、若者の低い投票率の理由と解決策を探る調査をしている。当事者となる生徒自身が、投票率アップに向けた妙案を探っている。
総合学科の同校は、卒業の集大成として生徒が課題設定し、調査・発表する課題研究がある。3年生全61人が13班に分かれ、好きなテーマで調べる。
若者と選挙をテーマにしたグループ5人のうち、ともに選挙権がある樋口隼也さん(18)と小原龍也さん(18)は18日、衆院選の期日前投票所がある町社会福祉センターを訪れ、仕組みを調べた。実際に期日前投票をした樋口さんは「票集めの政策でなく、各候補の政策に至った考え方を参考に投票した」と話した。小原さんは「深く考えて投票したい」と22日に1票を投じる。
課題研究は9月27日に始まり、5人は「若者が投票に行かないことに疑問があった」としてテーマを設定した。校内では生徒や教員も含めて選挙に関するアンケートを済ませ、今後、結果をまとめる。小原さんは「投票者の立場でもあり、高校生から直接話が聞けて身近な問題。しっかり調べたい」と話している。
昨夏の参院選で、池田の18、19歳の投票率は管内19市町村で2番目に低い30・40%だった。(関坂典生)