中国に「十勝」生配信 個人客取り込みへ 観光地を5日間
十勝管内の観光関連団体などで構成する「とかち観光誘致空港利用推進協議会」(観空協、会長・米沢則寿帯広市長)は、今年度の重点エリアに設定する中国からの個人旅行客を取り込むため、中国の大手ポータルサイト「網易(ワンイー)」上で配信する生放送の番組撮影を行っている。
日本より圧倒的に広い国土を持つ中国のマーケットを意識し、特定地域に絞った現地出展に比べ、インターネットを使った情報の拡散がより効果的とした。
広告代理店のデイリー・インフォメーション北海道(札幌)が業務を受託。収録は4~8日の5日間の日程で、「女性旅」をテーマに同社インバウンド事業部の中国人女性ら3人が十勝の観光名所を巡っている。
初日は帯広競馬場、2日目はとかち帯広空港と幸福駅でロケを敢行。幸福駅では同社の黄理慧さんが、ウエディングドレスを身にまとって「ハッピーセレモニー」を体験し、「貴重な体験ができて良かった。十勝はアクティビティーと食が魅力だと思う。広く発信したい」と話していた。
3日目は幕別町の十勝ヒルズ、4日目は市内のスノーピーク十勝ポロシリキャンプフィールドの紹介、最終日は鹿追町でエアトリップの体験風景を生放送する予定。
自撮り棒を使って、ワンイー上で北海道の観光情報をリアルタイムに配信する「北海道日常」で生放送している。また、旅先で撮影したスポットや食事などは中国版ツイッター「Weibo(ウェイボー)」に公開する。観空協は「視聴者のコメントやリアクションなどは今後の観光戦略の材料にしたい」としている。(小縣大輝)