大樹・歴舟川で砂金探し 探訪会に130人
【大樹】「第38回歴舟川砂金掘探訪会」(町など主催)が30日午前9時半から、カムイコタン公園キャンプ場で開かれた。管内外から約130人が参加。河原の土砂を川の水で振るいにかけ、砂金探しに熱中した。
砂金は金を含む岩石が川の浸食で流れ出たもの。松前藩の記録によると、町内では1635(寛永12)年に砂金採取が始まったとされる。
探訪会では、伝統的な採取法を砂金掘友の会(有岡繁会長)が指導した。参加者は「カッチャ」と呼ばれる道具で河原の土砂を掘った後、土砂を載せた「ゆり板」を川の中で前後に揺らし、土砂を徐々に川に流して砂金を探した。砂金を見つけた参加者は「あった!」と歓声を上げた。
帯広市の公務員小森一憲さん(39)は1時間ほどで砂金を6粒見つけ、「目標(5粒)よりも採れてうれしい」と持参したケースに大事そうにしまった。
砂金採取は9月末まで可能。カッチャとゆり板は道の駅コスモール大樹で各500円で貸し出す。インストラクター(1000円)の申し込みは3日前まで受け付ける。問い合わせは町商工観光係(01558・6・2114)へ。(深津慶太)