赤ちゃんと触れ合う 広尾高で思春期教育
【広尾】広尾高校(皆添英二校長、生徒131人)で20日、3年生37人を対象にした思春期教育「命の大切さを学ぶ教室」が開かれた。
思春期に結婚、妊娠、出産について学び、今後の人生設計について考えてもらおうと2015年から毎年開いている。町健康管理センター保健師の清水千尋さんが講師を務めた。特別講師として町内の生後7~10カ月の乳児と母親ら6組が協力した。
教室は「赤ちゃんとのふれあい体験」から始まった。6つのグループに分かれて乳児と母親を囲み、母親に子育てでの困り事などを質問するなどした。その後高校生は、慣れない手つきで乳児を抱くと、自然と優しい笑顔になっていた。
今まで乳児と接する機会はほとんだなかったという中西音羽さん(17)は「寝不足になったり、部屋に危険な物を置けないなど大変そうだけど、子どもができたら大切にしたい」と話していた。
講演で清水さんは、妊娠や出産の適齢期、リスクを解説し「今後自分が何をしなければならないか、ライフプランを考えてほしい」と生徒に語り掛けた。(石原秀樹通信員)