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国際認証GGAP取得へ 士幌高

倉庫内見回す梅津さん(中央)と説明を聞く生徒

 【士幌】士幌高校(近江勉校長、生徒150人)が、農産物生産工程管理の国際的な基準の「グローバルGAP」(GGAP)の認証取得に向けて動いている。同校では認証取得への取り組みを通して、生徒の将来に生かしてもらうことが狙い。GGAPを取得した高校は全国で1例しかなく、同校は今年中の取得を目指している。

 4月26、27の両日には北海道農業企業化研究所(HAL)の梅津国英マネジャーを講師に迎え、アグリビジネス科の2、3年生44人を対象に研修を行った。初日はGAPの概論の説明や、GGAPのチェックリストなどを確認しながら、管理点などを勉強した。

 同校は有機野菜での取得を目指しており、2日目は農場や倉庫を回り改善点などの指摘を受けた。機械などが入っている倉庫では、くわなどの道具が置いてある場所の名前が分かるよう掲示物を貼ると「定位置で管理していることをPRできる」とアドバイスした。

 農薬庫では危険物が入っていることを示すための掲示物や農薬中毒事故応急処置の手順などが分かるようにすることを勧めた。農場を見終えた梅津マネジャーは「整理整頓されていたので、後は掲示物を貼るなどすれば認証されると思う」と話していた。

 生徒は今後、指摘されたことを、有機農業専攻班を中心にアグリビジネス科全体で取り組んで改善し、認証を受ける予定。(川野遼介)

<GAP>
 農業生産工程管理の略。必要な関係法令等の内容に則して定められる点検項目に沿って、農業生産活動の各工程の正確な実施、記録、点検や評価を行うことによる持続的な改善活動のこと。2020年の東京五輪・パラリンピックを前に、国はGGAP取得を関係方面へ推奨している。国内では青森の五所川原農林高校が唯一取得している。

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