共生社会考える 文科省指定の大樹高で研修会
【大樹】文部科学省の「高等学校における個々の能力・才能を伸ばす特別支援教育」の研究指定校に指定されている大樹高校(金田英司校長、生徒150人)で2日、全校生徒を対象に「共生社会とは」と題した研修会が行われた。
同校は研究指定校として、あらゆる人が理解・受け入れられる授業を目指す校内研究組織の設置や、コミュニケーション能力を養う授業などを行っている。
この日は共生社会をテーマに、北海道教育大学釧路校の二宮信一教授が基調講演、道立八雲高校の飯森宣博校長がワークショップを行った。二宮教授は「一人ひとりが違うという多様性を互いに認めることは、みんなが自分の能力を出せるということ。それが共生社会につながる」と話した。
3年B組の三津田綾香さん(17)は「仲の良い友達でも意見が違うのは当たり前なんだと納得した」と話していた。
ワークショップでは、生徒がアイマスクやマスク、イヤホンで視覚、言語、聴覚のハンディキャップを持つ状態となり、指定の人を見つける課題を通して助け合い、共に生きていく社会について考えた。
今年度は同様のテーマで年間3回程度、生徒や保護者向けの研修会などを行う予定。(船水よう子通信員)