十勝荒天 雪景色 上札内21センチ、帯広7センチ
十勝地方は18日、日本海側から前線を伴った低気圧が、急速に発達しながら接近したため、広い範囲で荒れた天気となった。十勝全域で雨や雪が降り、正午現在、中札内村上札内で21センチの降雪量を記録した。
ほかに正午現在の降雪量は、帯広空港16センチ、芽室12センチ、新得10センチなど観測12地点中9地点で確認された。帯広は同7センチ。
東から冷たい空気が入り込み、内陸部で寒気が居座って気温も上がらず、正午現在帯広で0・6度と、前日より13度以上低くなった。帯広の市街地では、冬のコートを着た市民が傘を差し、重く湿った雪で滑りやすくなった足元を気にしながら歩く姿が見られた。この後雪が雨に変わり、午後9時ごろまで降る見込み。19日は曇り、帯広の予想最高気温は17度の予報となっている。
帯広測候所は、18日夕方まで、大雪による交通障害や湿り雪による電線着雪、落雷や突風など、19日は強風や高波、なだれに注意を呼び掛けている。(折原徹也)
交通に影響 除雪作業も
道東自動車道は、トマムIC(インターチェンジ)-十勝清水IC間の上下線で、18日午前11時7分から吹雪のため通行止めとなった。空の便は、午前10時5分とかち帯広空港発のJAL570便が降雪のため午前11時58分に出発、同9時20分同空港発のエアドゥ62便も同11時56分に出発した。JRは札幌-帯広間の下りで、最大30分程度の遅れが生じている。また、管内の国道や市道などで除雪作業が行われた。