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熱戦に感動 次は選手で 十勝の中学生、甲子園観戦

高校球児の聖地でグラウンドに熱い視線を送る帯七中・帯清川中合同野球部の選手たち(阪神甲子園球場、大賀章好撮影)

 【兵庫県西宮市】帯七中・帯清川中合同野球部(東海林英幸監督、選手13人)の子どもたちが27日、第89回全国選抜高校野球大会を開催中の阪神甲子園球場を訪れ、第8日目の試合を観戦した。未来の高校球児たちは、聖地で繰り広げられる熱戦を目の当たりにし、改めて選手として再訪することを誓った。(内形勝也)

 十勝管内の野球好きの有志でつくるNPO法人「Bluered and blue(ブルーレッド&ブルー)基金」(山本英隆理事長)が、昨秋の全十勝中体連新人大会を制した同野球部の1、2年生と東海林監督以下4人のチームスタッフの計17人を招待した。

 「帯広・十勝の野球を盛り上げ、毎年十勝から甲子園に出場するチームを出したい」と願う同基金が旅費を負担。一行は、26日に空路で兵庫県入りし、27日は一塁側内野席から2回戦の全3試合を観戦した。

 この日は、好カードが目白押しで、球場はいつにも増すにぎわいぶり。第2試合では、注目のスラッガー清宮幸太郎選手を要する早稲田実業(東京)と東海大福岡(福岡)が激突し、4万3000人(同球場発表)の大観衆となった。

 東海大福岡は早実を11-8で下し、第3試合は優勝候補の一角の大阪桐蔭(大阪)が静岡(静岡)に11-8で終盤に逆転勝ち。固唾を呑んで試合を観戦した同野球部の中学生は、高校球児が繰り広げる熱い闘いに心をわしづかみにされた。

 同野球部の宮浦柚基主将(ゆずき、帯七中2年)は「甲子園はテレビで見るよりもすごく広かった。打球音やスピードにも驚いた。選手としてまた来たい」と目を輝かせた。

 中堅手の廣瀬心響君(しおん、帯清川中2年)は「清宮選手のフルスイングはすごかった。甲子園という新たな目標がみつかった」、二塁手の橋本悠希君(同1年)は「飛行機に乗ったのも甲子園も初めて。甲子園を目指してこれからもしっかり野球をしたい」と誓っていた。

 子どもたちが喜ぶ様子に目を細めていた東海林監督は「甲子園の雰囲気を味わわせてくれたNPOに感謝したい。子どもたちにとって甲子園は憧れから、より身近な目標へと変わったのではないか」と満面に笑みを浮かべた。同基金の山本理事長は「肌で感じて喜んでもらえてよかった。この先も中学生の招待を続けていければ」と話していた。

関連写真

  • 入場前に阪神甲子園球場をバックに記念撮影する帯七中・帯清川中合同野球部の東海林監督(3列目左端)と選手ら(阪神甲子園球場、大賀章好撮影)

    入場前に阪神甲子園球場をバックに記念撮影する帯七中・帯清川中合同野球部の東海林監督(3列目左端)と選手ら(阪神甲子園球場、大賀章好撮影)

  • 高校球児の聖地でグラウンドに熱い視線を送る帯七中・帯清川中合同野球部の選手たち(阪神甲子園球場、大賀章好撮影)

    高校球児の聖地でグラウンドに熱い視線を送る帯七中・帯清川中合同野球部の選手たち(阪神甲子園球場、大賀章好撮影)

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