更別の武川さん、視覚障害者の部で優勝 東京マラソン
【更別】村職員の武川泰幸さん(31)=産業課主事=が26日の東京マラソン・男子視覚障害者の部(10キロ)に出場し、39分23秒で優勝した。
武川さんは「紀の国わかやま大会第15回全国障害者スポーツ大会」(2015年)の弱視800メートルと同1500メートルで2冠を達成。ハーフマラソンでは、昨年3月に沖縄県で開かれた「なんぶトリム大会」で準優勝していた。東京マラソンへの参加は初めて。
大会当日は晴れて風もなく、気温も9度と絶好のコンディション。武川さんは友人が手作りし、村のマスコットキャラクター「どんちゃん」などを施したTシャツを着て走った。
約3万5000人が一斉にスタートする中、序盤2キロは混雑で思ったようにペースを上げられず、最初の5キロは20分台だった。しかし、後半5キロは18分台でゴールし、同部門の出走者22人中トップだった。
過去10回の最速記録(40分01秒)を目標に走ったため、「ゴールした瞬間、達成感があった。部門優勝者として記録と名前が残るのもうれしい」と喜ぶ。今後は「日本盲人マラソン協会強化選手基準の36分以内を目標にしたい」と意欲を新たにしている。(深津慶太)