熱気球女子 空へ 道内唯一のチーム発足 上士幌
【上士幌】町内の女性5人が熱気球チーム「上士幌ガールズバルーンクラブ」を立ち上げた。全員女性のチームは全国的にも珍しく、道内では唯一。今後、競技への参加や地域のイベントでの係留などを目指す。
代表の早坂彩さん(35)、二瓶由美子さん(45)、鈴木香さん(38)、瀬戸千尋さん(43)、三輪沙也香さん(29)の5人。
道バルーンフェスティバル組織委員会が今年度から実施している人材育成事業に参加、昨年12月からパイロット資格取得のための訓練を始め、7日に最終実技に合格、晴れてパイロットの資格を取得した。
3年前、早坂さんが町職員の関克身さん(昨年2月に死去、享年50)に「ガールズチームをつくってみないか」と誘われたのが、チーム結成の契機。夏と冬にバルーンの大会を実施している町内では年々出場チームが減少、町出身で、幼いころから熱気球を身近に感じていた早坂さんは「バルーンの活性化に貢献できれば」と決意した。
心の支えだった関さんが急逝し、チーム結成を何度も諦めかけたが、関さんの家族から励ましの手紙とお守りをもらい、これを原動力にメンバー集めに奔走。関さんの命日でもある2日に結成式を行った。
11、12の両日、町航空公園で開催された「第35回ウインターバルーンミーティング」では、メンバーがオフィシャル機の手伝いとしてベテランパイロットの仕事ぶりを見学。チームとして熱気球を持つのが目標で、スポンサーを募る構えだ。
早坂さんは「子どもからお年寄りまで声を掛けてくれるような、女性らしさを出したチームとして活動したい」と意気込んでいる。(川野遼介)