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広尾の野田さん全入手 地方自治60年の記念コイン

記念貨幣セットを手にする野田さん

 【広尾】町紋別に住む野田義一さん(78)が、地方自治法施行60周年記念貨幣を全て集めた。各都道府県の特徴的な景色が描かれた47種類のコインが、今年度まで8年ほどかけて発行されたもので、3、4倍にもなる競争率の抽選を経ての入手に、野田さんは「なかなかできないことをやりとげた」と達成感を味わっている。

 記念貨幣は、造幣局が国家的な行事が行われるときなどに発行。東日本大震災の復興事業や天皇陛下在位の周年を記念するものがある。

 野田さんが全種類集めたのは、2007年の地方自治法施行60周年を記念して翌08年から取り扱いが始まった、初の複数回発行貨幣。このうち北海道は初年度発行で、「北海道洞爺湖サミット」の開催年でもあることから洞爺湖を背景にタンチョウが飛ぶ姿をデザインしている。最終年度の東京の図柄は東京タワーとユリカモメ、レインボーブリッジ。いずれも各都道府県を象徴するデザインとなっている。

 額面は1枚1000円の銀貨で、年に2~4自治体ずつ発行。造幣局によると、各都道府県で10万枚ずつしか発行しなかったため、全て抽選になり、平均して30万~40万程度の申し込みがあったという。「関心が高い都道府県はさらに競争率が上がるので、全て集める難易度は高い」とする。

 野田さんは小学生のころ、祖母から幕末の貨幣「天保通宝」をもらったのをきっかけに貨幣収集を始めた。これまでに数千点を集めており、「野田記念博物館」と称する自宅の一室にコレクションを保管している。

 地方自治法施行60周年の貨幣は抽選で漏れることがないよう、はがきを複数枚送って申し込んだ。無事全て入手し、「全て手に入れるのは至難の業だと思う」と野田さんも自画自賛する。次の目標は札幌冬季アジア大会の記念貨幣。野田さんは「発行枚数が少ないものを手に入れる達成感が良い」と収集の面白さを語っている。(伊藤亮太)

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