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高値の傾向今年も ホクレン家畜市場で初競り

初競りから高値で取り引きされた育成牛市場(10日午前10時すぎ。塩原真撮影)

 【音更】ホクレン十勝地区家畜市場(町音更西2線)で10日午前10時、今年の初競りとなる育成牛市場が行われた。1頭70万円を超す価格が付くなど、高値で推移した昨年の傾向が続く取り引きとなった。

 十勝家畜市場運営委員会(委員長・新津賀庸JAあしょろ組合長)、ホクレン帯広支所が主催。育成牛市場は生後数カ月から妊娠するまでの牛が中心で、前年より41頭少ない424頭が出品登録された。

 開会セレモニーで新津委員長が「買いやすく、売りやすい市場を目指し、生産者と農協、ホクレンが一丸で集荷、販売体制を確立したい」とあいさつした。購買者を代表して酪農業高橋良浩さん(士幌町)の発声で牛乳で乾杯した。

 同市場は昨年12月の1頭当たりの平均価格が51万円となるなど高値で推移。酪農家の減少や、乳牛への黒毛和牛の種付けなどで頭数が減る一方、規模拡大への引き合いもあり高値が付いている。

 初競りも高値の売買が目立ったが、買い付けした酪農家からは「高値で派手に見えるが、利益が増えなければ農家は大変。買い手も売り手も得をしない」との声も聞かれた。

 同市場の育成牛市場は昨年4~12月は、成立頭数が3947頭(前年比4%減)、取扱高は17億2700万円(同30%増)だった。需要に対して供給頭数が少ない傾向は今年も続くとみられる。
(安田義教)

関連写真

  • 初競りから高値で取り引きされた育成牛市場(10日午前10時半ごろ。塩原真撮影)

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