農水政務官に支援要請 高橋知事
【東京】清水町での高病原性鳥インフルエンザ疑似患畜発生で、高橋はるみ知事は16日夜、都内の農林水産省で細田健一農林水産大臣政務官と面談し、殺処分やまん延防止、風評被害対策に向けた専門家派遣など技術的、経済的支援を要請した。細田政務官も殺処分に要するコストや農家側の経済的被害対応など、国として全面的支援に当たる考えを示した。
高橋知事は、同日都内であった日ロ首脳会談に合わせて上京中で、急きょ同省を訪問。面談後、記者団の取材に応じ「家禽(きん)での発生は道で初めてで、危機感を持って受け止めている」とし、「殺処分や消毒に要するコストも出る」と必要経費や発生農場の営農継続に向けた支援を求めたとした。細田政務官は特別交付税措置も考えていると応じた。
台風10号で甚大な被害を受けた清水町での発生について「この後、(高薄渡)清水町長に激励の電話を入れ、一緒に対策をやっていこうと言いたい」と案じた。降雪時期での対応について「関係者と意思疎通を図り、土地の確保などをしっかりしたい」とし、「鳥から人への感染は原則的にないなど、風評被害対策にも力を入れる」と強調した。(原山知寿子)