鹿追マンゴー1万5,000円なり 東京の百貨店で初販売
【東京】鹿追町農村青年会(植田憲明会長)がバイオガスプラントの余剰熱を活用して栽培する「鹿追完熟マンゴー」が今年初めて、首都圏の百貨店でも販売されている。東京駅直結の大丸東京店では、色づきの良さや大きさで来店客の注目を集めている。
同会は町と協力し、2014年からマンゴーを栽培。初年度は収穫量も限られて販売はせず、2年目の昨年は果樹育成のため結実させなかった。今年は100個ほど収穫し、音更町内でマンゴーを栽培し首都圏でも販売するノラワークスジャパン(帯広、中川裕之社長)の協力で、同社の「白銀の太陽」ブランドで初めて道外にも出荷した。
大丸東京店は地下食品売り場の果物コーナーで2個販売し、1個はすぐに売れた。価格は1個1万5000円だが、宮崎産がない時期の販売で、「店舗の立地上、贈答品の引き合いもあり、マンゴー好きの客からも道産は宮崎産と比べ遜色ないと評判は良い」という。
鹿追町商工観光課は「真冬に楽しめる鹿追のマンゴーを知ってもらえれば。来年以降の栽培・出荷の弾みにしたい」としている。(原山知寿子)