ネットの課題を議論 帯広で高校生ICTカンファレンス
インターネット環境での課題や解決策を語り合う「高校生ICT(情報通信技術)カンファレンス2016in帯広」が15日、帯広市内のとかちプラザで開かれた。帯広開催は初めてで、帯広や釧路から集まった高校生33人がグループごとに発表した。釧路明輝高の生徒が代表に決まり、11月3日のサミット(東京)で全国16人の1人として意見を述べる。
同カンファレンスは安心ネットづくり促進協議会などが主催。2011年に始まり、昨年度は全国78校310人が参加した。今年度も札幌、帯広を含め全国14カ所で行われた。
今年度は「ネットトラブル! どうする? 予防と対策」がテーマ。この日は釧路明輝、帯広農業、帯広工業、帯広南商業、帯広緑陽の計5校の生徒たちが無作為に5つのグループに分かれ、意見を交わした。
十勝毎日新聞社の伊東肇デジタルメディア局長らネット関連業種の社会人が各グループの進行役を務め、生徒たちは書き出した考えをパソコンでまとめて発表。「SNS(インターネット交流サイト)で炎上した場合は削除せず謝罪する」「出会い系サイトで知り合った人とは1人で会わない」「学校の授業でネットトラブルの疑似体験を取り入れる」などの提言が示された。
各校の教諭や生徒代表が投票し、代表校を決定。釧路明輝の4人は「皆さんの意見を東京に持っていきます」と意欲を見せた。サミット代表の1人は今後固める。参加した帯広南商業の高橋聖奈さん(2年)は「他校の人と交流でき、柔軟な思考でネットに関しいろいろ学べて楽しかった」と話した。
サミットでは全国から集まった意見を集約する。最終的に選ばれた2人が内閣府、総務省、文科省、経産省に足を運び、直接提言する。(松村智裕)