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キャンパー続々 台風被害の清水旭山地区

管外から駆け付けたキャンパーと握手を交わす加藤さん(中央、金野和彦撮影)

 【清水】台風10号の大雨で大きな被害を受けた町旭山地区で、別荘地帯にあるキャンプ場「遊び小屋コニファー」(加藤聖オーナー)には連休を利用して管内外から多くのキャンパーが駆け付けた。散乱した流木を拾い集めるなど復旧作業にも協力し、現地は自然豊かで穏やかな環境を徐々に取り戻しつつある。

 遊び小屋コニファーは道内では数少ない通年営業のキャンプ場としてリピーターも多く、人気を集めていた。

 被災後はキャンパーから被害を心配する多くの電話やメールが届き、「とても励みになった」(加藤さん)という。営業再開に向け、加藤さん自らも重機を使い、場内の壊れた橋の修復などを進めてきた。

 別荘地帯と外部をつなぐ町道の復旧工事が進み、一部車両通行が可能となったことで、17日には互いに連絡を取るなどしたキャンパーら約10世帯・30人以上が集まった。

 加藤さんもキャンパーと一緒に食事などを楽しみ、夜は拾い集めた流木でたき火をした。

 3年前から月1回以上はキャンプに来ている室蘭市の会社員菅原淳也さん(43)は「なじみの風景がどうなっているか分からず、歯がゆい気持ちだった。できることは少ないが、オーナーの日常を取り戻したい気持ちで来た」。音更町で菓子店を経営する藤田吉寛さん(40)は「(キャンプ場の)のんびりした雰囲気が好きでキャンパー同士の交流も深い。建物など被害は大きくなかったので安心した」と話していた。

 大勢のキャンパーが集い被災前の活気が戻った様子に、加藤さんは「本当にありがたくうれしい。自分がエネルギーをもらったようで、復旧の励みになる」と感謝した。(高津祐也)


◆キャンプ場「遊び小屋コニファー」地図
コニファーの場所を示すマップ-Googleマップ

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