嵐山荘に無料洗濯機 断水地区住民に配水も 芽室
断水世帯向けに新嵐山荘に設置された洗濯機
【芽室】台風１０号による芽室川の氾濫で、営農用水の取水施設などが被害を受け断水となっている地域の住民に利用してもらおうと、町は国民宿舎新嵐山荘に無料で使える全自動洗濯機５台を設置した。また、１５日からは同地域の各家庭への配水を始めた。
対象は断水世帯約８０戸のうち、日進橋の崩落により導水管が破損し、ファームポンド（ＦＰ、貯留施設）による配水も届かない日進、西芽室地区の約２０世帯。初日の１４日には１組が利用した。
洗濯機の利用時間は午前８時～午後９時。町は断水世帯に町内の温泉施設の無料入浴券を配布しており、８日からは新嵐山荘の他、町総合体育館や町集団研修施設「かっこう」のシャワーも利用できるようになった。新嵐山荘の相馬光明支配人は「洗濯機が回っている間にお風呂に浸かっていただければ」と話している。
１５日から始まった各家庭への配水は希望する１１戸を回る。希望者には町が３００～３０００リットルのタンクを貸与する。
（澤村真理子）
