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11日に文学と音楽の体験ステージ 中札内

実行委メンバーに文学作品の楽しさを伝える左藤さん=左(8月28日、中札内村)

 【中札内・更別】音更町出身の演出家、左藤慶さん(40)が企画する、文学と音楽の体験ステージ「オブンガク堂cafe(カフェ)」が11日、両村内で開かれる。歌と朗読、ピアノの演奏で物語を想像しながら聞いた後、おやつを食べながら想像した世界を語り合う。左藤さんは「子どもと大人が一緒に過ごし、心を豊かにする機会を作りたい」と話している。

 左藤さんは音更緑陽台小、共栄中卒。帯広柏葉高では演劇部に所属。日本大学芸術学部で演技や演出を学び、在学中から俳優活動を始めた。

 「オブンガク」は「オヤツ」「ブンガク」「オンガク」からなる造語。俳優仲間が本を読む機会が少ないことに気づき、誰もが気軽に芸術鑑賞ができるイベントとして企画した。左藤さんが住む東京都内を中心に2010年に始めた。

 14年から音更など十勝管内で開催。今回、中札内は村民有志、更別では読み聞かせサークルや保育関係者が協力し、それぞれ実行委員会を立ち上げた。

 今回は新美南吉の「おじいさんのランプ」を原作に左藤さんが脚本を書いた。左藤さん、俳優の平野麻樹子さんの2人で歌を交えて朗読を披露する。

 当日は作品に出てくる食べ物をモチーフにしたおやつを作り、来場客に振る舞う。朗読を通して想像した作品の世界観を、出演者と一緒に語り合う。左藤さんは絵や写真、映像のない朗読を体験してもらうことによって、「子どもや大人に想像の翼を広げてほしい」と話している。

 11日は午後1時からレストラン「ミュンヒハウゼン」(中札内農村休暇村フェーリエンドルフ内)、午後6時から更別幼稚園で開かれる。参加費1000円。4歳以下は無料。事前申し込みが必要。

 問い合わせは、中札内会場が金澤和彦さん(090・5222・7020)、更別会場は同園(0155・52・3576)へ。(深津慶太)

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  • 文学作品の楽しさを伝える左藤さん

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