7万4000人が来場 とかちマルシェ
2~4日に帯広駅北側と南側で開かれた、十勝最大級の食と音楽のイベント「とかちマルシェ」(とかちマルシェ運営協議会主催)は、過去2番目に多い7万4000人が来場した。シャトルバスのピストン輸送で駐車場不足による混乱を回避したほか、初開催した高校生対象の「料理甲子園」も好評だった。
過去最多の8万人を記録した昨年に比べ減少したものの、台風10号によるJRの運休や主要道路の通行止めなどの影響は最小限にとどまった。
昨年は周辺商業施設の駐車場が混雑し、会場近くの駐車場の発券機が壊れたことも重なって混乱した。今年は臨時駐車場として帯広競馬場南側駐車を借り上げ、20分置きにシャトルバスで来場者をピストン輸送した。本部のテントでは市営駐車場の30分無料駐車券も配布した。
一部の出店者が台風の影響でメニューを減らして出店せざるを得なかったが、「多くは、困難な状況の中で十勝を活性化しようとし出店してくれた」(帯広商工会議所)。タイ・チェンマイ県、マレーシア・ケダ州の視察団もマルシェに出店し、オーガニックコーヒーやチャーハンの素、スキンケア用品などが注目を集めた。
「料理甲子園」も台風で参加者の会場入りや食材の調達が心配されたが、予定通り9校15チームが出場した。料理に関心が強い全国の高校でイベントをPRしたことが奏功し、山形や京都の高校からの参加もあった。
とかちマルシェ運営協議会の川田章博会長は「当初は台風などの影響で4割減ほどを覚悟していたが、1割以下の減少にとどまった。管内のファミリー層の来場が予想より多く、イベントが地域内で浸透してきた」と話した。(星茉莉枝)