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28日で開館2周年 穂積さんの「十勝晴駅」

開館2周年を祝う模型コンテナを手に笑顔を見せる穂積さん

 【音更】鉄道愛好家の穂積規(ただし)さん(56)=町柳町南区12=が自宅敷地内で運営する小さな鉄道博物館「十勝晴駅」が、28日で開館2周年を迎える。これまでに延べ3000人以上が来館。コレクションは1万点を超え、今も増え続けている。鉄道模型の巨大ジオラマは日ごとに形を変え、「この先も皆さんと、この博物館をつくり続けたい」(穂積さん)と話している。

 同館は穂積さんが自宅の別棟の建物を改装。2014年2月のプレオープンを経て、同年8月28日にグランドオープンした。その年は約600人の来館だったが、翌15年は1年間で1000人が訪れ、今年は今月22日現在で既に1600人を超えている。

 インターネット上での口コミや新聞などで取り上げられる機会が増えたこともあり、全国から足しげく通う常連客はもちろん、一般の観光客や外国人旅行客の姿も見られる。

 コレクションの数は自身の所有物や、鉄道関係者から譲り受けたものを含めると1万点に上り、規模としては道内最大級。開館当初は駅と線路だけだった鉄道模型のNゲージ(150分の1スケール)とHOゲージ(80分の1スケール)は、人形や建物などを配置したことで“街”へと生まれ変わり、周囲には上士幌のスキー場や広尾の海など十勝をイメージした風景が広がっている。

 最近では南側の鉄橋と駅のホームにライトアップが施され、寝台列車が走り抜ける様子を演出。2周年に合わせて近所に住む常連客が、「祝十勝晴駅2周年」とあしらった模型コンテナも用意した。

 また、1968年に廃止された北海道拓殖鉄道にまつわる鉄道遺産も公開。屈足、鹿追の両駅専用の通券箱、国鉄からの乗り換え用や自社線などで使われていた切符約500枚、駅構内の図面などいずれも世に出ていない秘蔵品で、保管していた北海道拓殖バス(本社音更)とタイアップして展示している。

 28日には2周年を記念して鉄道模型の運転体験や、チョロQ、クリアファイルといった鉄道グッズが当たる抽選会などを企画している。穂積さんは「見て、触れて鉄道ならではの魅力を味わってほしい」と来館を呼び掛けている。

 入館無料。開館は原則日曜日の午前10時~午後6時。問い合わせは同博物館(0155・31・8336)へ。(小縣大輝)

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  • 「十勝晴駅」の開館2周年を祝う穂積さんを手に笑顔を見せる穂積さん

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  • 28日で開館2周年 穂積さんの「十勝晴駅」 3

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