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自分だけの「豊似中」絵本に 広尾

豊似中の校舎内で思い思いの「宝もの」を撮る参加者

 【広尾】今年度で閉校する豊似中学校を舞台に、在校生や保護者、卒業生らが自分だけの「宝もの」を写真に収めて絵本を作る「ステキがいっぱいプロジェクト」が10日、始まった。初日は約30人が参加し、70年の歴史ある校舎でそれぞれの1枚をファインダー越しに切り取った。

 同校は1947年に開校。生徒数の減少などを受け、来年3月31日で閉校となり、広尾中と統合する。今回の企画は教育と地域振興を目的に、保護者の松田健司さん(47)ら地域住民が立案した。

 講座は11月5日との全2回。芽室町在住の写真絵本作家小寺卓矢さん(45)が講師を務め、「宝もの」の見つけ方やカメラの扱い方、写真に添える「自由詩」などを教える。絵本の完成は来年2月中旬を予定している。

 この日は小寺さんが「モノ、人、場所、風景、環境、雰囲気など、他の誰にも見つけられない自分にとっての豊似中を探そう」と話した後、参加者は校内に散らばり、撮影会に臨んだ。廊下に寝転んでカメラを構えたり、思い出話を教え合ったりしながら写真を撮った。

 豊似中卒業生の佐々木裕隆さん(48)は、次女の梨花子さん(同校3年)と長男の力生(りき)さん(同校2年)と参加。力生さんは「毎日通う図書室を撮った。写真は撮ったことがないので、どんなふうになるか」と笑った。裕隆さんは「体育館の舞台の床の傷に何かを感じて撮った。完成品は自分にとって貴重なものになる」と話した。

 次回講座は豊似地区文化・音楽祭(同地区文化協会主催)の午前の部として開く。初回に撮影した写真の展示も予定している。
(石原秀樹通信員)

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