「愛車まもり隊」が始動 広尾署
【広尾】広尾署(山田英之署長)と広尾地区防犯協会連合会(山内英成会長)は、同署管内で車上狙いが頻発しているのを受け、「愛車まもり隊」の活動を始めた。申請した住民にカードを配布、車内に備え置き、被害防止への意識を高めてもらう。
同署管内での車上狙いは今年、5日現在で前年より3件多い6件が発生している。全刑法犯認知件数の3分の1を占め、全道の小規模警察署ではトップクラスの被害件数という。6件の被害では、いずれも助手席など車外から見える所に財布やかばんなどが置かれていた。無施錠の車の他、鍵を壊されたり窓を割られたりしたケースもあった。
被害を防ぐには、ドライバーの意識を高めることが重要なことから、同署は4日、愛車まもり隊の活動をスタートさせた。
具体的には、広尾、大樹両町の18歳以上の個人、法人、団体を対象に「隊員の証」カードを発行(広尾署に申し込み)。カードは縦12センチ、横20センチで、車を離れる際の注意点として「鍵はかけましたか?」「貴重品は持ちましたか?」「車の駐車場所は大丈夫?」などのメッセージが書き込まれている。
道警のシンボルマークも描かれ、ダッシュボードなど車外から見える場所に置くことで、車上狙いの抑止につなげたい考えだ。
6、7日に広尾、大樹でそれぞれ開かれた十勝港まつり、清流まつりには同署がブースを構え、まもり隊への加入を呼び掛けた。今後も町内会などを通じ、隊員増加を図る。
同署は「わが町の安全・安心を守るというスローガンの下、車上狙いの防止に向け、住民と一緒に頑張りたい」としている。申請、問い合わせは同署(01558・2・0110)へ。
(伊藤亮太)