自転車雑誌の表紙に 山本和弘さん
【幕別】リオデジャネイロオリンピックにマウンテンバイク(MTB)で出場する町出身の山本幸平選手(30)の兄で、元プロ選手の山本和弘さん(33)が、自転車雑誌「サイクルスポーツ」9月号の表紙を飾った。記事中でも山本さんが実践している、短時間の走行でも自転車を楽しむ方法を紹介している。
山本さんはプロ選手として山本幸平選手とともに、MTBで長年世界を転戦し、ロードレース転向を経て、昨年現役を引退した。現在は自転車メーカー「キャノンデール・ジャパン」(大阪)に勤務し、広報担当としてスポーツ自転車の普及に努めている。
同誌発行の八重洲出版(東京)によると、発行部数約20万部で、自転車雑誌の中で最も人気があり、歴史も長い。
同誌9月号の特集テーマは、仕事や日常生活をしながら、趣味として自転車を楽しむ人に向けた「短時間大満足ライド」。記事でも山本さんがプロを引退して会社員として多忙な日々を送る中、どのように自転車を楽しんでいるかを紹介している。
山本さんは信号などで止まらずに走れるコースを探すことや、MTB経験からか太めのタイヤをはいた未舗装路走行を取り入れることを提案。山本さん兄弟は十勝では高校生まで自宅のある町札内から本別町まで往復約130キロのコースを「ほとんど信号で止まらずに走れる」と、好んで走っていたという。
同誌編集部は「山本さんはレースでも多くのファンがいて引退時も反響が大きかった。選手にとどまらず自転車の普及に活躍していて、今回の特集にぴったりの方」としている。
同誌9月号は20日発売(道内は22日)。670円。管内書店でも扱っている。(眞尾敦)