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雪室で熟成した「スノーキウイ」販売

雪室で熟成したキウイを手にする平野代表(右)。左はとよころ物産直売会の森喜美江副会長

 【豊頃・音更】静岡県掛川市産のキウイフルーツを十勝管内の雪室で半年間熟成・保存した「スノーキウイ」の販売が15日、豊頃町茂岩の「とよころ物産直売所」と音更町木野の「ハピオ木野」で始まった。豊頃町商工会(松原敏行会長)と掛川市が取り組む、特産品を消費し合う「互産互消」の一環で、昨年に続いて買い物客らの人気を集めた。

 昨年11月に同市の「キウイフルーツカントリージャパン」(平野正俊代表)で収穫したヘイワード種のキウイ2000個を、同12月から芽室町の農場の雪室で熟成・保存した。このうち1000個は5月に札幌市内で販売しており、今回は豊頃で200個、ハピオで800個を2個300円で販売している。

 14日に豊頃町を訪れた平野代表は「電気冷蔵庫と比べて雪室は振動もなく、温度や湿度が安定しており、バランスの良い状況で長期間の保存が可能になる。食感や後味も良くなった」と雪室保存のメリットを説明。ロス率も2%程度と冷蔵庫の3分の1に抑えられ、国産キウイがこの時期に出回るのも貴重だという。

 2014年冬から15年夏にかけては1000個を保存し、うち400個を豊頃で販売したが、今回は保存量を2倍に増やした。平野代表は「静岡でも食べてみたいという希望があり、今後は保存量を拡大することも考えたい」と話している。

 二宮尊徳のゆかりの地の関わりから、豊頃と掛川市が互産互消の取り組みを始めて今年で4年目。町内では同直売所でお茶など、同市内では農産物などを相互販売している他、静岡から豊頃を訪れるサイクルツーリズムも行われている。
(末次一郎)

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