西アフリカの野球チームと交流 十勝の中学生
西アフリカの野球選抜チームが10日に来帯し、十勝と旭川の中学選抜チームと親善交流試合を行った。6月末から8月にかけて日本各地で実施される「西アフリカベースボールプロジェクト2016」の一環。選手たちは互いに声を掛け合い、交流を深めた。
同プロジェクトは北海道をはじめ、関東や関西で親善試合や交流イベントを企画、野球を通して相互理解を深め、まちづくりにつなげている。「ブルキナファソ野球を応援する会」の出合祐太代表=富良野市=が中心になって進められている。
十勝と西アフリカの野球交流は2014年にスタート。出合さんが札大野球部時代の後輩の安藤裕太さん=JAあしょろ勤務=に協力を依頼した。安藤さんは「十勝ベースボールプロジェクト」を立ち上げ、ブルキナファソの選手の受け入れや野球道具の寄付などを行ってきた。
交流試合は芽室町の河川敷野球場で開かれ、ブルキナファソとガーナの15~21歳の選手10人が参加。バッティングのパワーや足の速さなど、身体能力の高さを披露した。
とかち道東ボーイズキャプテンの久保航太君(15)は「思い切ったプレーに学ぶことも多かった」と強調。ブルキナファソのボンクンゴ・カデルさん(17)は「プロになる夢を叶えて、母国の子どもたちに野球を教えたい」と目を輝かせた。
出合さんは「彼らは本気でプロになろうという目標を持っている。野球というスポーツを通じてアフリカの価値を高めたい」と話していた。(高津祐也)