「十勝清水にんにく」収穫ピーク
【清水】JA十勝清水町(串田雅樹組合長)が栽培する「十勝清水にんにく」の収穫作業が最盛期を迎えている。玉太りした白いニンニクが、次々と掘り出されている。
作付面積は昨年より3ヘクタール増の計21ヘクタールで、20戸が栽培している。食の安全に対する消費者意識や健康志向の高まりで、近年は国産ニーズが増加。同JAでも牛ふんや鶏ふんによる独自の混合ペレット堆肥「しみず有機」を使った農産物ブランド「とれたんと」の一つとして特産化している。8月には熟成発酵させた「黒にんにく」の加工設備も増設する。
町熊牛の同JAにんにく部会長宮川司さん(36)は約1・8ヘクタールを栽培し、家族4人で2日に収穫を始めた。専用収穫機で引き抜き、真っ黒な土が付いたニンニクは、自動で葉を落としてケースいっぱいに収まった。
宮川さんは「低温で肥大に心配があったが、まずまずのでき。清水産は香り豊かで糖度も高く、どんな料理にも合う」と話した。
今月中旬には全戸で収穫を終え、1カ月ほど乾燥させて昨年より30トン以上多い約100トンを札幌市などへ出荷する。(小寺泰介)