しばれ君せんべい開発 陸別・本田商店
【陸別】テント製造の本田商店(栄町、本田学代表)は、町のマスコットキャラクター「しばれ君」と「つららちゃん」をデザインしたせんべいを開発した。同商店のキャラクター菓子としては、まんじゅうに次ぐ第2弾で、本田代表(45)は「陸別の新たなお土産として定着させたい」とPRしている。
同商店は2013年2月に、土産用菓子として「しばれ君・つららちゃんまんじゅう」を開発。米粉ともち米粉を混ぜた生地は弾力ある独特の食感で、これまでに1万5000箱(6個入り)を販売、陸別のPRにひと役買っている。
まんじゅうの製造過程で出る生地の耳をせんべいとして有効利用しようと考え、昨年5月から本格的に試作を開始。キャラクターの顔をあしらった特製の型で焼き上げた。
開発は主に本田代表の長男滉人(ひろと)さん(19)が担当。当初はまんじゅうの生地をそのまま使えると考えていたが、せんべいらしい味や硬さが出せず難航。生地の原料の配合割合や焼き時間、温度を変えるなどの試行錯誤を繰り返し、1年間かけてようやく完成した。滉人さんは「納得できる商品に仕上がった」と満足げ。まんじゅうの生地の味を踏襲しながらも、甘みがあるサクッとした食感が特徴だ。
まんじゅうのときと同様、本業の傍らレシピがない中での手探りでの開発に、町観光協会会長も務める本田代表は「陸別をPRするお土産として一品加えてもらえれば」と話す。
5月末から商店で試験的に販売を開始。早速法事の引き出物などの注文があり好評だったことから、焼き上げ用の型を増やして量産態勢に。今月中に、道の駅オーロラタウンりくべつ93内の町観光物産館とマルサンストアーでも販売を始める。1袋(10枚入り)540円。問い合わせは同商店(0156・27・2224)へ。(鈴木裕之)