「認知症地域で守る」テーマに雨の中激走、RUN伴
認知症当事者や支援者がたすきをつないで走って全国を縦断するイベント「RUN伴(らんとも)」で、十勝管内の39チーム約320人が2、3の両日、管内のコースを走り抜けた。途中では雨が激しく降る場面もあったが、シンボルカラーのオレンジ色のそろいのTシャツを着たランナーらは、認知症を地域で支えることの大切さなどを沿道にアピールした。
NPO法人認知症フレンドシップクラブ(東京)などで構成する実行委主催。今年は6年目で、十勝が走行ルートに入ったのは3年目。北見-沖縄間約6500キロを11月26日のゴールを目指し、土日に走る計画。実行委によると、十勝の参加数は昨年の倍以上で、認知症など障害を持つ人の参加も増えたという。
2日午前6時半にランナーらが北見を出発、昼近くには十勝の入り口となる高齢者等複合施設「むすびれっじ」(足寄)に到着、そこから本別-幕別と、上士幌-音更の2ルートに分かれ、たすきをつなぎ帯広を目指した。
音更町内では同日午後5時半ごろ、強い雨が降りしきる中、大谷短大・音更町社協チームからたすきを受けた介護老人保健施設あんじゅ音更チーム27人が同所から中央公園までの5キロを走った。同短大社会福祉科2年の廣野幸恵さん(25)は「気持ち良かった。沿道の声援もうれしかった」、あんじゅのリーダー、武田克仁さん(32)は「認知症を見守る姿勢を伝えられたと思う」と話した。
3日は午前6時半に帯広市役所を出発。南富良野を目指し、芽室や新得などを走り、午後には十勝を抜けた。(佐藤いづみ)
◆RUN伴について
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