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両親や関係者に喜び 小野智華子選手五輪パラ代表決定

リオデジャネイロ・パラリンピック選考会を兼ねた春季静岡記録会で女子50メートル自由形で力強いストロークで記録に挑戦する小野智華子(2016年3月)

 帯広盲学校出身で水泳女子の小野智華子選手(21)=あいおいニッセイ同和損保=が2大会連続のパラリンピック代表を決め、両親や地元関係者らは喜びに沸いている。9月のリオデジャネイロ大会で4種目の出場が決まり、小野さんは前回8位だった100メートル背泳ぎでのメダル獲得に意欲を見せる。健闘を祈る声とともに期待も高まっている。
(松村智裕)

 小野選手は今春、社会人となり、人事部で勤務。会社の理解を得て、練習時間を十分に確保し準備を進めている。現在は母の薫さん(49)が都内で一人暮らしの小野選手を支え、食事面などを管理している。

 帯広市在住の父の紀晴さん(50)は「2大会連続で選ばれたのは非常に光栄。うれしく思う」。9月7日開幕の大会まで2カ月半余りとなり、「既に努力しているので厳しい言葉かもしれないが、悔いを残さないよう頑張ってほしい」と猛練習に励む愛娘にエールを送る。

ロンドン・パラリンピック水泳競技で入賞した功績で市特別表彰を受け、受賞祝賀会で関係者に祝福される小野智華子(2012年11月17日)

 母校の帯広盲学校も朗報に沸く。川上和弘教頭は「ロンドン大会に引き続いての出場は、小野さんの努力もさることながら、お父さん、お母さんをはじめ関係する方々の支えがあったからこそ」とたたえ、「このうれしいニュースを帯広盲学校の後輩たちに伝え、一緒に応援したい」とレースを待ちわびる。

 2012年のロンドン大会出場は、十勝の水泳界に大きな刺激となった。帯広水泳協会の小柴満会長によると、障害のある子どもたちの選手層が拡大しているという。小柴会長は「智華子ちゃんのようになりたいと、頑張っている子供たちがたくさんいる。力を出し切り、今回も上位に入ってくれれば、そうした選手のさらなる励みになる」と活躍を期待している。

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