ジャガイモン認知度、地元でも抜群!? まちマイ士幌編
士幌のご当地キャラクター「ジャガイモン」がすごいことになっている。ツイッター上では、プロ野球の松坂大輔投手=福岡ソフトバンクホークス=をはじめ、多数の有名人からの「公認」を取得、フォロワーも5万7000人を数える。そんな全国区のジャガイモンだが、地元での知名度はどうか。嘘がつけない子どもたちがたくさんいる町子ども交流センター「こもれび」を取材班が訪れ、頼まれてもいないのに調査してみた。
協力してくれたのは、同センターにいた士幌小1~5年生の45人。ジャガイモンが描かれたフリップを持参した取材班は、まず児童にこのキャラクターを「見たことがある・知っているか」か聞いた。すると、全員(100%)が「ある」と回答。ただ、名前を知っていたのは3人(6・7%)、さらに「何のためのキャラか?」との問いに答えられたのはゼロだった。
参考までに、町の公式キャラクター「大地くん」=図1=を何らかの形で知っていたのが29人(64・4%)。このことからジャガイモンの方が町公式キャラよりも認識度が高く、地元でも広まっていることが裏付けられた。
ただ、多くの児童が「保育所で見た」と話しており、本来の意味を理解してないことも浮き彫りに。町こども課によると、園内には「しほろっち戦隊」の張り紙があり、保育士らが園児に「(食べたら)野菜たちが喜ぶよ」などと給食の好き嫌い防止の呼び掛けに使うこともあるという。
キャラ誕生の狙いを考えると、今後は町外へのPRをどう図るかといった課題はあるものの、児童からは「かわいい」「面白い」といった声も多く寄せられ、やり方次第ではさらに伸びしろを感じさせる結果となった。(佐藤いづみ、富田英明、鴻上むつみ)
士幌の魅力を町外に発信しようと、町内有志で2011年から活動を開始。町商工会青年部の活動から生まれた、野菜を模したキャラクター5人組「しほろっち戦隊シホロンファイブ」の管理・運営などを行っている。魅力発信の一環で、ツイッターでつぶやき始めたところ、ジャガイモンのみ人気が出たという。公式フェイスブックやファンクラブ、公式ソングもある。ツイッターで「公認」を受けた有名人は他に大リーガーの上原浩治投手や狂言師和泉元彌、鈴木亜久里、m.c.A・Tなど多数。
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