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商工会と士幌高が共同開発 サイダーが完成

シーベリーサイダーを開発した関係者(左から吉田校長、中村会長、小林町長、菊地さん、川原さん、中野泰弘教諭)

 【士幌】町商工会(中村貢会長)と士幌高校(吉田岳夫校長、157)人の地域資源専攻班が共同で試作に取り組んできた「Seaberry Soda(シーベリーサイダー)」が完成した。構想から3年がかりで製品化を果たし、7月1日から道の駅で販売する。

 シーベリーは中国のチベット地方で薬用として食され、レモンやブルーベリーよりもビタミンAやビタミンCが豊富に含まれている。

 同校では2002年からシーベリーの栽培を始め、生徒が専攻班の活動を通して食品への活用を考えてきた。栄養豊富なこの果実を多くの人に知ってもらい、より付加価値を高めようとサイダーを考案した。

 商工会は「地域資源を活用した加工特産品づくり事業」で、同校を中心に町内で栽培されているシーベリーの有用性に着目し、同校産のシーベリー酢を原料にドリンクやドレッシングなどを開発してきた経緯もある。今回、同校からの協力要請を受け、共同開発に臨んだ。

7月1日から道の駅で販売されるサイダー

 昨年夏から共同で試作を重ね、構想から3年がかりで完成させた。ビンのラベルも同専攻班がデザインし、シーベリーが写真付きで説明されている。

 関係者が20日、町役場を訪れ小林康雄町長に完成を報告した。同専攻班の川原亜矢子さん(3年)、菊地由希奈さん(同)は「シーベリーを知ってもらいたくて試作を頑張りました」と話した。

 小林町長は「地域の資源を生かした取り組みは素晴らしい。高校生は今後も商工会と連携していろんな活動に挑戦してほしい」と伝え、中村会長は「高校生の斬新なアイデアでシーベリーに新たな付加価値を付けることができた」と手応えを感じていた。

 サイダーは3000本を製造。1本330ミリリットルで300円。同15日の士幌高校学校祭や各種町内のイベントでも販売を予定している。(川野遼介)

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