1日限りのライトアップ 陸別・上斗満の桜満開
【陸別】町上斗満の上斗満交流センター前広場のエゾヤマザクラが満開となり、16日夜、1日限りのライトアップが行われた。
同広場は1986年に閉校した旧上斗満小学校の跡地。閉校時に植えたサクラの他、上斗満自治会(菊地安好会長)が定期的に植樹・管理しており、町内唯一のサクラの名所として知られる。現在、50~60本のサクラがある。
ライトアップは町内外に広くPRしようと、2012年から町観光協会(本田学会長)が実施。昨年はゴールデンウイーク中に満開となったが、例年は5月下旬が見頃。今年は10日ほど早く満開時期を迎えた。
この日は小雨が降る肌寒いあいにくの天気だったが、ライトアップが始まると家族連れの町民らが訪れ、明かりに照らされて浮かび上がる淡いピンクのサクラを前に記念写真を撮ったり散策していた。
町内の加藤弘美さん(70)は「雨は残念だが、初めて見る夜桜は幻想的でとてもきれい」と見入っていた。同協会の本田会長は「町民でもまだ知らない人が多い。貴重な財産を地域と人と一緒に守り育てていきたい」と話した。(鈴木裕之)