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女性団員12人で「イリス隊」結成 芽室消防団

雨山部長(前列中央)とイリス隊の女性団員(右は熊谷団長、左は品田裕直副団長)

 【芽室】芽室消防団(熊谷光弘団長、団員78人)は第1分団の編成を変更し、女性団員12人が所属する「イリス隊」(雨山理恵部長)を発足させた。隊名は芽室公園に咲くハナショウブの別名から採った。女性の視点を生かし、家庭などでの火災予防や対処法を伝える啓発活動に力を入れていく。

 消防団の女性団員は1995年に、婦人消防クラブを前身に9人が採用されたのが初めて。現在は30~50代の12人が日々の訓練や消火活動時の交通整理などに励んでいる。

 消防団は3月まで、1~4部、庶務部に分かれ、女性団員は庶務部に所属していた。4月からは庶務部を5部として編成を変え、部長を団幹部として格上げした。熊谷団長は「女性団員の働きは大きく、消防団としても女性の意見を取り入れる環境を整えたい」と話す。

 5部への組織変更に合わせ、愛称も決めた。団員の制服の肩には、イリスの絵が描かれたワッペンを着けた。

 女性団員は独居高齢者家庭への訪問、子ども向けに紙芝居の上演などを通した普及活動に取り組んできた。雨山部長は「これまでは防火への備えを中心に啓発してきたが、『実際に火災が起きたときにどう行動すべきか』という視点も取り入れながら啓発していきたい」と語る。

 4、5月は新たな女性団員もそれぞれ1人ずつ増えた。川合涼子さん(34)は「5月に入団したばかりだが、訓練を通して芽室の安全を守りたい」と意気込みを見せる。(深津慶太)

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