十勝毎日新聞 電子版

Tokachi Mainichi News Web

実例で分かりやすく 鹿追・障害者子育てハンドブック発行

ハンドブックを製作した伊藤英江さん、伊藤節子さん(前列右から)。後列は松山なつむさん、川端かやのさん、坂根としみさん(右から)

 【鹿追】町手をつなぐ親の会(会員20人)は、障害者(児)を持つ保護者を対象にした「発達が気になる子どもの~共に育つ~子育て応援ハンドブック」を発行した。同じ悩みを抱えている保護者から聞き取った実体験などを紹介。編集委員の伊藤英江さん(48)は「1人で悩んでいる皆さんに、相談先があることを知ってもらいたい」と話す。

 同会は障害者(児)の家族などで構成。相談できる場所があることや同じ悩みを抱えている人が多くいることを障害者(児)の保護者はもちろん、地域の人にも知ってもらおうと発行を企画した。

 3月に逝去した同会の志賀純代会長が中心となり、障害を持つ親の会「ペパーミントの会」や訪問看護ステーションかしわのもり、町社会福祉協議会などと協力し、昨年12月から製作に取り組んだ。

 ハンドブックでは、障害者(児)の保護者に実施したアンケートからピックアップしたそれぞれの経験や悩み、感じたことなどを掲載。「周囲にどうやって理解してもらおうと思ったか」、「親亡き後の暮らしについて望むこと」など、項目ごとに保護者の生の声が紹介されている。また、管内の相談できる機関もまとめて掲載している。伊藤さんは「『困っています。助けて』だけではだめ。自分たちから発信して初めて、理解や協力の気持ちが返ってくる。広く実情を地域に知ってほしい」と語る。

 A5判12ページ。1500冊を発行し、町社協、子育て支援センター、もみじ工房、こども園などに配布した。20日には町ピュアモルトクラブハウスで開かれる第4回ケアカフェしかおい(フォークロア倶楽部十勝主催)でお披露目も行われる。

 問い合わせは町社協(0156・69・7700)へ。(那須野唯通信員)

関連写真

  • ハンドブックを製作した伊藤英江さん、伊藤節子さん(前列右から)。後列は松山なつむさん、川端かやのさん、坂根としみさん(右から)

    ハンドブックを製作した伊藤英江さん、伊藤節子さん(前列右から)。後列は松山なつむさん、川端かやのさん、坂根としみさん(右から)

更新情報

的確ジャッジを、道軟式野球連盟十勝支部が審判講習会 88人参加

紙面イメージ

紙面イメージ

5.6(月)の紙面

ダウンロード一括(76MB) WEBビューア新機能・操作性UP

日別記事一覧

前の月 2024年5月
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31

十勝の市町村

Facebookページ

記事アクセスランキング

  • 昨日
  • 週間
  • 月間

十勝毎日新聞電子版HOME