ジオパーク展示室一新 鹿追・ビジターセンター
【鹿追】とかち鹿追ジオパークの魅力を紹介する「ビジターセンター」(町瓜幕西)が4月30日、リニューアルオープンした。然別湖一帯の大地の成り立ちや風穴地帯、それに関わる動植物を解説する展示を行っている。
市街地から然別湖方面に向かう幹線沿いにあるビジターセンターは、企業の撤退により2008年に町が土地と建物を取得した施設。これまで町の自然や文化を学ぶ「ジオパーク講座」などを開催してきたが、昨年から1064万円をかけて改修した。
120平方メートルある展示室の目玉は、中央に配置したプロジェクションマッピング。然別周辺の火山活動で、湖や鹿追の大地が誕生した様子の画像を、然別湖一帯をかたどった立体模型に投影しながら音声解説する。町ジオパーク推進室は「プログラムはいろんな表現ができる。今は一つしかないが、今後増やしていく」と話す。
また、展示では(1)大地の物語(2)火山の物語(3)凍山の物語(4)生命の物語-と4カ所のエリアを色分け。世界のジオパークで唯一扱う風穴について、加湿器を活用して分かりやすく展示、火山活動によってできた地形を石の展示や年表で解説している。ミヤベイワナやコケなど、それに関わる動植物も見ることができる。
同28日には、リニューアルオープンに先立って同ジオパーク推進協議会関係者にお披露目され、委員を務める福山市立大学都市経営学部の澤田結基准教授は「鹿追の魅力が凝縮して表現されている。これからフィールドに出掛けていく人には学びの場になり、戻って来た人にとっても整理の場になる」と話していた。
開館は午前9時~午後5時、入場無料。定休日は火曜日と祝日の翌日。問い合わせは同センター(0156・67・2089)へ。
(小寺泰介)
◆とかち鹿追ジオパークについて
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