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更別チーズ工房の老木さん、念願の仏留学へ

留学する老木さん(左)と野矢社長(右)

 【更別】さらべつチーズ工房(野矢敏章社長)の従業員老木麻結さん(18)=帯広市在住=は、チーズ作りを学ぶため6月から1年間、フランスに単身留学する。中学時代に出会ったチーズづくりに情熱を注ぎ続け、念願のフランス留学を実現させる。

 チーズ作りを志したのは中学2年生の時。同工房で好物のゴーダチーズを食べたとき、「今まで食べた事がないくらいおいしくて鳥肌がたった。自分でも作れたらいいなと思った」。その後は土・日曜や長期休暇を利用して同工房に通い、チーズ作りを手伝ってきた。

 チーズ作りへの情熱が進学先の高校を決める理由になった。「まずは原材料である牛のミルクから学びたい」と、帯広農業高校酪農科学科に進学。高校時代はナチュラルチーズ研究会に所属し、「いろいろな種類のチーズを作らせてもらえた。初めはうまくいかなかったけど、自分たちで作ったチーズを道外の販売会で販売したことがいい経験になった」と話す。

 留学は高校時代から描いていた夢だった。「本場のチーズを学びたい」と渡仏を考え、少しずつフランス語を勉強してきた。同工房に就職先を決めたのも、チーズ作りに対する情熱からだ。

 フランス留学は野矢社長の紹介で実現する。「フランスでもチーズは大手企業が工場で作ることが多くなり、農家が独自で作っているところは減ってきている。伝統的な農家のチーズ作りに触れ、フランスの文化を学んでほしい」。野矢社長は老木さんの学びに期待する。

 留学期間は1年間。老木さんはパリで語学の勉強をした後、ブルゴーニュ地方にある野矢社長の知人のチーズ農家にホームステイする。「家族と離れ、工房に通わなくなるのは寂しいけれど、ワクワクしている。いろいろな経験を積み、少しでもチーズに関わっていたい」と意欲を燃やしている。(菅生佳孝)

関連写真

  • チーズ作りに励む老木さん

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  • 野矢社長に「俺よりうまい」と評されるモッツァレラチーズ

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