西部十勝4町が南阿蘇村など地震被災地を合同支援
【鹿追・新得・清水・芽室】熊本地震の被害が広がっているのを受け、西部十勝の4町(鹿追、新得、清水、芽室)は21日、かつて交流事業を行った熊本県南阿蘇村などを合同で支援することを決めた。早ければ27日にも職員を派遣し、現地に支援物資を届ける。
4町は1976年から26年間、南阿蘇村や同県内の山都町、西原村、高森町との「勤労青年国内研修事業」を実施。小学5年生対象の「少年少女国内研修事業」にも発展し、さまざまな交流に取り組んだ。
事業終了後も町民が個人的な交友関係を持ち続ける鹿追では、町が地震発生直後から電話などで現地の状況を確認。南阿蘇村などの担当者から「水が不足している」と聞き、特に被害が大きかった同村と西原村、高森町に500ミリリットルの水900本やインスタント食品などを用意。他の3町も支援に加わり、雨漏り防止のブルーシートや土のうなどを届けることにした。
合同支援は21日の道町村会総会(札幌)で、町長同士が意見交換して合意した。鹿追町から5人、他の3町からはそれぞれ2、3人程度を派遣。鹿追町民から善意で集めた支援物資とともに10トントラックなどに積み込み、5月上旬ごろまで滞在し、3町村を巡回して届ける。吉田弘志鹿追町長は「4町でやることの思いを被災地に届けたい」と話している。
鹿追では25日まで、旧役場第2庁舎でトイレットペーパーなどの支援物資を受け付けている。時間は午前9時~午後5時。問い合わせは町民課(0156・66・4031)へ。
(小寺泰介、深津慶太)