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天然木で巣箱製作 陸別・落合さんまちづくり補助金活用

天然木で製作した巣箱とえさ台を持つ落合さん

 【陸別】落合園芸農林(町栄町)代表の落合昭さん(78)が、町産の天然木を使った小鳥の巣箱とえさ台を製作した。町まちづくり補助金を活用した製品で、落合さんは「木材の町・陸別をPRする特産品として広まれば」と期待を寄せている。

 落合さんは59歳のときに町役場(町教委施設管理係長)を早期退職。その後、苗木の育成・販売などを手掛ける会社を興した。

 巣箱とえさ台の素材は、落合さんの兄が所有する町分線の山林に自生していたクルミやヤナギの天然木。送電線敷設のために伐採したもので、10トントラックで約5台分を譲り受けた。

 落合さんは手先が器用で、過去に遊戯用のスマートボール台を作ったことがある。天然木という素材に着目し、自然に溶け込むような巣箱とえさ台を思い付き、製作を始めた。

 直径約15センチの木の内部は当初は手作業でくり抜いていたが、作業に手間がかかることから「コアドリル」と呼ばれる特殊な機械を購入。特産品開発に対して経費の一部を助成する「町まちづくり補助金」のハード事業に申請し採択された。

 既に巣箱とえさ台で計20個近くを製作。「1個作るのに2~3時間かかるが、(機械導入で)作業が楽になった」という落合さん。道の駅オーロラタウン93りくべつ内の町観光物産館で販売しており、入り込みが増える本格的な観光シーズンを前に、製作のペースを上げていくという。作品は早速自宅に設置し、訪れるスズメやシジュウカラなどの小鳥の姿を楽しんでいる。

 巣箱、えさ台いずれも3800円。木製のくい、パイプ(硬質ポリ塩化ビニル製)は各1200円。問い合わせは落合さん(0156・27・2626)へ。(鈴木裕之)

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  • 町産天然木で巣箱とえさ台 陸別・落合園芸農林 2

    町産天然木で巣箱とえさ台 陸別・落合園芸農林 2

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