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発足50年 帯大谷短大・人形劇サークル「ありんこ」

今年で発足50年を迎えた人形劇サークル「ありんこ」のメンバー。後列左が中島部長、前列右が阿部顧問

 【音更】帯広大谷短期大学のサークルの中で最も長い歴史を誇る、人形劇サークル「ありんこ」が今年、発足から50年の節目を迎えた。人形劇やボードビル、読み聞かせ、パネルシアターなど多彩な演目を通じて今も幅広い世代に笑顔を届けている。今年度は部室で眠っている人形を主役にした“復刻版”の記念公演も計画している。

 同サークルは1966年、帯広市内の人形劇団が立ち上がったのを機に人形劇同好会「ありんこ」として部員17人で発足。地域密着型の活動方針の下、北海道・十勝人形劇フェスティバルへの参加や、町内外の保育園、高齢者施設など公演依頼のあった場所にも積極的に顔を出している。

 現在は保育士の資格取得などを目指す新2年生9人で活動。公演では観客を飽きさせないよう人形劇に限らず、手遊び歌といった会場を巻き込んだ演目も取り入れている。昨夏は学生自ら小学生を対象にアンケートを実施。クイズ好きが多い傾向を踏まえ、約1カ月かけて完成させた新作のボードビル「ちびまる子ちゃん」では、パネルの裏を黒く塗りつぶしてキャラクターのシルエットを当てる工夫も。今月2日に行われた今年度の新入生歓迎会でもトップバッターとして披露され、会場を大いに盛り上げた。阿部好恵顧問は「学生主体の彼女たちにとって、お客さんの『笑顔』が活動の原動力になっている。公演を通じて彼女たちの成長する姿を見られるのもうれしいですね」と話す。

 50周年の記念公演は保育実習の日程を考慮して10月以降を想定し、先輩部員らが過去に手掛けた人形を使った演目を検討している。中島心音(しのん)部長は「新入部員を含め全員で記念公演に向けて頑張りたい。名作を題材にしたボードビルも手掛けてみたいです」と意気込んでいる。(小縣大輝)

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