宮坂さん、夢のプロサーファー挑戦へ 広尾
【広尾】千葉県から良い波を求めて千葉県から広尾町に移り住み、サーフィンの技術を磨いている宮坂麻衣子さん(17)=広尾高校3年=が今月、プロサーファーとなるための大会に挑む。宮坂さんは「自分らしいサーフィンをしたい」と意気込んでいる。
宮坂さんは小学校3年生のころに初めて広尾に訪れ、練習に適した安定した波が起きるフンベ海岸を体験。以降、毎年夏には、現在プロとして活躍する姉の桃子さん、莉乙子さんと訪れ、練習を行ってきた。
2014年には練習環境が整った広尾でプロを目指そうと千葉県から単身広尾高校に越境入学。下宿しながら、サーフィン以外にも地元漁師のコンブ干しも手伝って体力をつけるなど練習を重ねてきた。
4月の大会は日本プロサーフィン連盟のツアー開幕戦で15~19日、インドネシアのバリ島で行われ、100人ほどが参加するという。プロ2人、アマチュア2人の計4人を1組として波に乗り、技の難度や回数などを競う。勝ち進むと最大で6ラウンドあり、3ラウンドまで勝てばプロになることができる。
大会が行われるバリ島には3年ほど前に訪問し、波に乗ったことがある。波が筒状の空洞をつくる「チューブ」が起きる「良い波で、サーファーの天国」と大会を楽しみにする。
現在もフンベで波に乗ったり、陸上で体幹を鍛えたりして準備を進めている。宮坂さんは「壁は高いが、余り考えすぎずに波に乗りたい」と話している。(伊藤亮太)