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更別の武川さん、沖縄マラソン準V シンガポール大会に招待

シンガポールの大会に招待された武川さん

 【更別】マラソンの第28回なんぶトリム大会(20日、沖縄県糸満市)に出場した、村役場産業課主事の武川泰幸さん(30)が、ハーフ視覚障害者の部で1時間34分02秒の準優勝に輝いた。12月ごろにも開催予定のアジア最大規模の大会「シンガポールマラソン」に招待選手として派遣される。武川さんにとっては初の国際大会。「大きな舞台で自己ベストを達成したい」と意気込んでいる。

 武川さんは、昨年の紀の国わかやま大会第15回全国障害者スポーツ大会(10月)の弱視800メートルと1500メートルで2冠を達成。1月にはひらかたハーフマラソン(大阪府)5キロ視覚障害者の部でも優勝していた。これまで着実に実力を伸ばしており、アテネパラリンピック(2004年)金メダリストの高橋勇市選手(50)=東京都=が参戦する今大会に、力試しを兼ねて初挑戦したという。

 大会の2日前に現地入りし、暑さ対策に食べ物は油分を控えるなど体調にも気遣った。自己申告タイムと完走タイムの誤差幅を競うトリムの部があることから、腕時計を付けることはできず距離表示もない特殊なレース。ペース配分を頭にたたき込むため「コースは3度も下見した」と振り返る。

 当日は23度の快晴。スタート後、食らい付いていた高橋選手には坂道が始まると徐々に離されて、武川さんは足がつりながらも同選手に約9分遅れの準優勝でゴール。「上りの弱さや長距離のスタミナの違いを思い知らされた」という。

 普段は村老人保健福祉センター健康増進室のランニングマシンや明治北海道十勝オーバルで一人黙々と練習し、札幌市の市民ランナーチームが主催する講習会にも出掛けている。「高橋選手と走れたことで、今の立ち位置がしっかり把握できた」。5万人が参加するというシンガポールへ向けて「弱点を強化して初めての国際大会を楽しみたい」と話していた。(小寺泰介)

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