音更 中小企業家同友会とかち支部と帯広大谷短期大学が包括協定
【音更】北海道中小企業家同友会とかち支部(山本英明支部長)と帯広大谷短期大学(田中厚一学長)は23日、包括連携に関する協定を締結した。学生の地域企業への理解や就職定着を促進させることで、地域貢献や産業の振興を目指す。同短大と経済団体との連携は音更町商工会に続いて2例目。
両者はこれまでも、学生のインターシップへの協力などで連携。正式に協定を結ぶことで、地域発展のための枠組みをつくる。協定では地域企業への理解を促進するためのアクティブ・ラーニングやインターンシップ、企業の社員教育など7項目を定めており、今後の具体的な取り組みに関しては両者で設置する「連携連絡会議」で決める。
この日、同短大で行われた調印式では、同支部の役員や短大の幹部職員ら13人が出席。山本支部長と田中学長が協定書に調印し、取り交わした。
山本支部長は「さらにステップアップした連携を目指したい。きらりと輝いたものを持つ中小企業の実態を学生たちに伝えていければ」とし、田中学長は「地域の未来を背負う若者を育てていく環境が整った。今回の協定によって、広く十勝エリアで活躍できる若者を輩出できると期待している」と述べた。
同短大はこれまで、町商工会や香川短期大学、管内の高校、JA木野など幅広い分野の団体と包括協定を結んできた。学生たちに積極的に社会の空気を吸収してもらうことで、学生の質を高めるという狙いがある。(川野遼介)