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着物や茶道楽しむ体験型観光事業 来月から広小路で

モニターテストで着物姿で茶道を体験する外国人留学生(山川さん提供)

 帯広市内で空き家の活用事業などに携わる山川知恵さん(38)が4月、広小路の日本茶専門店「日曜喫茶館」(西2南8)で、茶道や着物を楽しむ体験型の観光事業を始める。日本の伝統文化に触れる機会を提供し、外国人を中心商店街に呼び込む一助にしたい考えだ。

 山川さんは帯広出身。不動産賃貸業を営んできた経験から、市内中心部の活性化につなげようと、高齢化で増加する空き家の内装デザインを手掛け、施設の再利用を促すリノベーション事業に取り組んでいる。

 今回、体験型観光の事業化を決めたきっかけは、広小路で飲食業を営む知人の本間辰郎さん(58)が、日曜喫茶館での茶道教室に外国人客を連れて参加したこと。本間さんの話を通じ、独特の茶の立て方や和服に強い関心を示す外国人客が多いことを知った。

 事業開始に先立ち、6日には宣伝用パンフレットの作成に向けたモニターテストを行い、帯広畜産大学のタイやスリランカなどの留学生5人が体験した。「足がしびれたが楽しかった」「和服を着てみたいと思っていた」と反応は上々で、中には夫婦で参加し、妻の着物姿を自身のフェイスブックで発信する留学生もいたという。

 事業では専門の講師を招いた茶道教室をはじめ、着物姿で商店街周辺を散策するコースなど主に4つの商品を計画。広小路の老舗呉服店とも連携し、プロのカメラマンに写真撮影をしてもらえるプランも用意している。1回の利用人数は2人からを想定。既に市内のホテル数軒から問い合わせが入っているという。

 山川さんは「十勝管内でも体験型の観光アクティビティは郊外に多く、市内では極端に少ない。市内で気軽に楽しめるコンテンツとして、外国の皆さんだけでなく、日本文化を学びたい地元の人にも利用してもらえれば」と意欲を見せている。

 商品内容や料金など詳しい問い合わせは山川さん(0155・29・5996)へ。(安倍諒)

 

関連写真

  • 着物姿で茶道を楽しむモニターテストの外国人参加者(山川知恵さん提供)

    着物姿で茶道を楽しむモニターテストの外国人参加者(山川知恵さん提供)

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