芽室59センチ、上札内53センチ 十勝の大雪、通行止め相次ぐ
日本海側から前線を伴った低気圧の影響で、十勝管内では、29日早朝からの雪で、午前5時34分に7市町村(帯広、芽室、幕別、大樹、中札内、更別、広尾)、午後0時21分に5町(新得、鹿追、音更、士幌、清水)にそれぞれ大雪警報が出された。帯広測候所によると、午前4時の降り始めからの降雪量は、正午現在で芽室59センチ、上札内53センチ、帯広泉50センチ、大樹46センチ、帯広34センチ。飛行機の欠航やJRの運休、道路の通行止めなど交通機関に大きな影響が出ているほか、繰り上げ下校の措置を取る学校もある。
国道は正午までに、274号の日勝峠、38号の狩勝峠、236号の天馬街道が通行止めとなっている。帯広広尾自動車道も、芽室帯広-忠類大樹間で通行止め。道道は、静内中札内線の一部区間が通行できない。
ネクスコ東日本によると、吹雪のため、道東自動車道占冠-本別・足寄間の上下線で通行止めとなっている。
道路通行止めを受け、都市間バスにも影響が出た。帯広-札幌間は正午以降の便が運休、帯広-旭川間は狩勝峠経由の路線を運休した。
帯広と東京を結ぶ空の便は初便から欠航した。帯広市空港事務所によると、午後0時半までに、帯広空港発着の10便が欠航を決めた。内訳は日本航空4便、エア・ドゥ6便。
JR北海道は午前11時40分時点で、全道106本の運休を決めた。根室線では、午前5時51分新得発滝川行き普通列車が根室線落合駅構内で吹きだまりや視界不良などのため立ち往生し、約2時間15分の遅れが出た。この影響を含め、根室線は7本で運休・部分運休を決めた。