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農大研究科の角川さん 全国一の農水省局長賞

全国最高賞の農水省経営局長賞受賞を喜ぶ角川さん

 【本別】道立農業大学校(町西仙美里25、中島隆宏校長)農業経営研究科の角川(つのかわ)桃さん(22)が、今年度の「全国農業大学校等プロジェクト発表会・意見発表会」(21~23日・東京=全国農業大学校協議会主催)の研究課程の部で最高賞の農水省経営局長賞に輝いた。消費者と生産者の相互理解の大切さを訴えた内容。同校からの同賞受賞は初めてで、角川さんは「今後の農業に必要な取り組みであることを評価してもらえ、良かった」と喜んでいる。

 角川さんは札幌出身。非農家の生まれだが、農業に関心を持ち、岩見沢農業高校を卒業後、同大学校に入学。畜産経営学科(養成課程、2年間)を経て農業経営研究科に進んだ。

 養成課程2年時から、町内の小学生に農業を知ってもらう、学内の「北の農学校」プロジェクトの中心メンバーとして活動。児童の搾乳・哺乳体験などのプログラムを実践した。昨年は同科の「食育プロジェクト班」のリーダーとして、道内の大学を対象に交流研修会「Agrizoom(アグリズーム)」を初めて企画。管理栄養士を目指す天使大栄養学科や、教師志望の道教育大札幌校の学生と交流を進めた。

 発表会には全国の予選を勝ち抜いた4人が出場。角川さんは「つなぐ」をテーマに、これまでの取り組みを、牛と触れ合う子どもたちの生き生きとした表情の写真などを交え約10分間発表。「消費者の家に育った自分が農業や食育の大切さを多くの人に伝えていくのが使命」と訴えた。

 「受賞はプロジェクトに参加した仲間のおかげ。感謝したい」と角川さん。指導に当たった同校教務部の角川貴俊主査、担任の三上由美枝専門普及指導員は「学生主導の自主的な取り組み。発表は素晴らしかった」とたたえた。

 角川さんは4月から、オホーツク管内置戸町の農業法人に就職の予定。「まずは現場で自分を磨き、将来は大学の経験を生かして消費者と生産者をつなぐ仕事にも取り組みたい」と意欲を新たにしている。(鈴木裕之)

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  • 本別 農大研究科の角川さん 全国一の農水省局長賞 2

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