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さかなくんが住み込みアルバイト、「福寿し」 まちマイ本別

さかなクンが描いた魚たちが碁を打つユニークな原画を持ち、「魚に関する仕事がしたいと、シーサイドパーク広尾の水族館(現閉鎖)の面接も受けていた」などレアなエピソードを披露する田西さん夫妻

 タレントで魚類学者の「さかなクン」=年齢非公表=が、若いころ住み込みのアルバイトをしていた店が本別町内にある。町内で有名な寿司屋「福寿し」(町北4)。店主の田西信雄さん(74)、喜代さん(71)夫妻は現在のさかなくんの活躍ぶりに、「それこそ、ギョギョギョです」と目を見張っている。

 さかなクンの父は、碁界の第一戦で活躍する帯広出身のプロ棋士、宮沢吾郎九段。信雄さんとは若いころ碁を通じて知り合い、碁会会場に店を提供していた信雄さんのもとを訪れ、家族ぐるみの付き合いをしていたという。

 さかなクンが働いていたのは、1997年の真冬の1カ月間。新店舗で多忙だった田西夫妻に、宮沢九段が「息子を手伝わせようか」と声を掛けたのがきっかけ。当時、「TVチャンピオン」(テレビ東京系=TVH)に出演し、人並み外れた魚類の知識で注目を集めていた。

 アルバイト中のさかなクンは店舗3階の田西宅で暮らした。「下ごしらえや皿洗いなど何でも手伝い、仕事を終えるのは午前0時を過ぎ。どんなに遅くても寝床で、その日に使った魚や出来事を記し、魚類図鑑を広げていた」と信雄さん。

 喜代さんは「出した魚は骨が残らないほどきれいに食べていた。裏表がなくて一途(いちず)で一生懸命」と懐かしむ。最近、ある雑誌に掲載されたさかなクンのインタビュー記事によると、本別の時代を「すギョい楽しい思い出」と語っていた。田西さん夫妻は、さかなクンから贈られた直筆の原画とイラスト入りの年賀状を今でも大切にし、活躍を祈っている。(酒井花)


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