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更別農高、10年ぶり最優秀賞 東北海道農業クラブ発表大会

最優秀賞を受賞した更別農業高校の永守君、瀧本さん、菅さん、藤原君(右から)

 【更別】東北海道学校農業クラブ連盟主催の実績発表大会(21日・根室管内別海町)で、更別農業高校の「更別村『大手亡』プロジェクト」(代表・菅綾華さん、生活科学科3年)が10年ぶりに最優秀賞を受賞した。2月4、5日に空知管内新十津川町で開かれる全道大会への出場を決めた。

 大会は、日ごろのプロジェクト成果を発表することでクラブ員の専門的能力などを高めることなどが目的。視聴覚機器を使用した10分以内の口頭発表で、終了後に質疑応答を行う。提出書類(20点)と発表内容(60点)、発表の仕方(20点)の合計得点で競う。Ⅰ類(生産・流通・経営)とⅡ類(開発・保全・創造)、Ⅲ類(ヒューマンサービス)、クラブ活動発表の計4部門があり、同校からは3チームが出場した。

 このうち、最優秀賞に輝いたプロジェクトはⅡ類にエントリー。大和田恭平教諭が指導する加工分会Aから選抜した生徒で、菅さんと瀧本萌香さん(生活科学科3年)が発表者を務め、永守彬君(同)と藤原翔汰君(同2年)は機器を操作した。

 作付面積・生産量ともに日本一を誇る村産大手亡の認知度向上と消費拡大のため、産(JAさらべつ、村内企業、生産農家)・官(村役場、食品加工技術センター)・学(同校)・金(帯広信金)連携で、特産品になりうる商品のジャム開発に取り組んだことなどを報告。次年度へ向けて「普及拡大を継続し、6次産業化へ取り組む農家もバックアップしたい」などとした。

 菅さんは「5月に行われる全国に向けて後輩へたすきをつなぎたい」、瀧本さんは「自信を持って全道に臨みたい。去年の優秀賞以上の結果を残す」と意気込む。2人をサポートする永守君は「東北海道の記録を塗り替え全国へ行きたい」、藤原君も「唯一の2年生として次につながる大会にしたい」と話し、大和田教諭は「多くの人の協力に感謝して発表し、村にも還元ができたら」と期待を込めた。

 この他、優秀賞を受賞した帯広農業高校の5チームも全道へ出場する。
(小寺泰介)

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