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特養内にカフェオープン 帯広至心寮

豆乳をベースに作った「いちごソイミルク」を味わう入居者。後列は右から上杉施設長、古内さん、長岡さん(18日午前10時半ごろ、帯広至心寮で。金野和彦撮影)

 社会福祉法人・真宗協会(樋渡喜久雄理事長)が運営する特別養護老人ホーム・帯広至心寮(帯広市西5南30、上杉正和施設長)の施設内に18日、健康ドリンクを提供する「Cafe天使のひろば」がオープンした。当面は入所者や職員ら限定の利用だが、早ければ半年後をめどに地域の人も自由に来られる喫茶としての営業を目指す。上杉施設長は「地域開放の営業スタイルは、管内の福祉施設では珍しい」と張り切っている。

 地域住民との交流を広げるきっかけにと、同寮が開設した。10年ぶりに同寮に赴任した上杉施設長が提案し、準備を進めてきた。入所者や職員への憩いの場の提供も兼ねている。同寮は2012年の改築時、入り口から少し入った場所に喫茶休憩のスペースを設けたが、これまで活用されていなかった。

 カフェで提供するのは健康を意識した飲み物。豆乳ベースでは、目の疲れを和らげ、肝臓の働きを助けるとされる「いちごソイミルク」や「ブルーベリーソイミルク」、老化防止効用をうたった「アーモンド豆乳ラテ」など。「梅醤番茶」や番茶、麦茶なども用意している。

 メニューは、オーガニックカクテルなどを提供する「EnergyBar絶好調」(帯広)の代表を務め、古内孝明さん(41)の好意により、同店のノンアルコールカクテルのレシピをそのまま使い、職員が手作りしている。カフェの名称は、上杉施設長と長年交流がある出張美容Vess(帯広)代表の長岡行子さん(44)が付けた。

 初の試みのため、当初は月に3、4日程度の開設とし、関係者を中心に無料で提供する。ニーズの把握などをした上で、障害のある人たちに働き手になってもらったり、営業許可を取るなど準備を進め、半年から1年後を目標に本格営業につなげたい考え。

 初日は午前10時に“開店”し、早速、入所者や関係者らがドリンクを味わった。隣接する地域密着型サービス施設に入居する高屋敷カネさん(92)は「おいしい。毎日でも飲みたい」と笑顔を見せた。次回は26日。上杉施設長は「今は準備段階のため限定しているが、施設に興味のある人は味わうこともできます」としている。問い合わせは同寮(0155・24・9572)へ。(佐藤いづみ)

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