仙美里郵便局が開局100年 パネル展企画 本別
【本別】仙美里郵便局(町仙美里64、掛下和男局長、局員7人)が今年開局100年の節目を迎えた。11月2~6日、同局舎内で「感謝デー」と称し、古い局舎の写真などを展示するパネル展を開く。また、1世紀にわたる利用に感謝の気持ちを込め、来局者にポスト型の貯金箱(陶器製)をもれなく配布する。
同局は、1902(明治35)年に開局した本別郵便局に次ぎ、町内2番目の郵便局として15(大正4)年9月11日、無集配局として仙美里元町23に開局。その後、41年から集配業務を始めた。
37年、67年に局舎を新築、現局舎は97年12月に移転新築された。木造平屋建て、延べ床面積は270平方メートル。外壁や内装に木材を多用し、木の温かみを感じさせる建物になっている。局舎に集配センターが併設されている。
最近の年間取扱量は、引受郵便が約6000通、引受小包が1200個、配達郵便は約7万7000通、配達小包は約3000個。町内で集配業務を行っている郵便局は本別局と仙美里局のみ。サービスエリアは仙美里地区を中心に足寄町境界までの約270世帯。郵便貯金や保険業務も行っている。
地域とともに歩んできた1世紀の歴史を広く伝えるパネル展は、町歴史民俗資料館から1974年当時の3代目局舎や51年、85年、94年の仙美里市街地の写真、昭和30~40年代の仙美里市街地案内図などの所蔵品8点を借り受けた。
仙美里市街地の写真3点はほぼ同じ位置から同様の構図で撮影されており、昭和から平成に至る時代の移り変わりを感じることができる。
9代目局長として2010年4月に着任した掛下局長(44)は「地域の皆さんに利用いただき支えられた100年。これからも地域に愛され親しまれ、役に立つ郵便局になるよう努めたい」と決意を新たにしている。(鈴木裕之)